新たな一年が始まりました。どうか今年もよろしくお願いします。
昨年から展開してきた、広島土砂災害における写真洗浄活動の定期報告です。
公民館を会場とした洗浄活動は11月でいったん終了し、現在は随時受け付けという形で行っています。
また、年が明けた1月5日に、写真洗浄を依頼してくださった方からお手紙を頂きました。
そこで、ご本人の了解を頂いた上で、活動に参加してくださった方への報告も兼ねて、本文を抜粋し掲載します。
なお、個人名などは改変しております。また、ディスプレイ上で読みやすいように、文面に適宜改行などを加えています。ご了承ください。
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この度の土砂災害に際しまして、たくさんの写真をきれいに洗浄していただき、ありがとうございました。残りの写真を十二月二十八日に文教高校放送部の代表の生徒さんから受け取りました。
八月二十日午前三時頃、凄まじい雨音と雷鳴で目が覚めた時には、我が家はすでに床上浸水していました。大切なアルバムが水でぬれてしまうと思い、一階に置いていたアルバムを階段の途中まで上げました。しかし想像を絶する土石流が無惨にも我が家をのみ込み、アルバムも流されているのでは…と半ばあきらめていました。
十月二十六日、家の解体の日、奇跡的にアルバムが見付かったのですが、水が中まで入り込み、持って帰っても処分しかないのかなと思いながらページごとにちぎって乾かしていたところ、○○さんから明日写真の洗浄をしてくださるとの話をお聞きしました。一家庭二百枚だったのに、すごくたくさんあり大変な作業だったと思って申し訳なく思っています。
お願いした写真は、わが子の幼い頃の写真ばかりでした。その二人の子は、もう成人し、あの幼い頃のあどけない笑顔は、写真でしか見ることができないので、私にとってはこれらの写真は、子育ての大切な思い出です。洗浄していただいたおかげで、その写真が少しでも形となって残せ、かけがえのない思い出が土石流とともになくならなくてすんだのは、とてもありがたく感謝しています。本当にありがとうございました。
もうすぐ大寒。一年で一番寒い頃となります。インフルエンザも流行しています。どうかお身体を大切になさってください。
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前述の通り、現在も写真洗浄活動は、随時受け付けという形で継続しています。
http://www.hiroshimanoshashinkan.com/senjo/index.html
土砂災害で被害に遭った写真をお持ちの方が身近におられれば、是非ともお声がけ頂ければと思います。
また、安佐南警察署には、現在も拾得物として多くの写真が保管されていますが、これらの写真は保管期限が切れると、順次処分される可能性があるそうです。
もし土砂に流されて、写真の所在が分からくなっている方がおられれば、早急に安佐南警察署に確認をされることをお勧めします。
今後も活動報告を継続していきたいと思います。