Photo News & Gallery, Anthropology
2015-07-05T00:33:47+09:00
okphex
写真関連のニュースと写真ギャラリー,そして文化人類学に関する記事を掲載しています。
Excite Blog
写真洗浄活動の現状報告(2015/07/05)
http://okphex.exblog.jp/21413769/
2015-07-05T00:33:00+09:00
2015-07-05T00:33:47+09:00
2015-07-05T00:33:47+09:00
okphex
広島土砂災害
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写真洗浄活動の現状報告(2015/07/04)
http://okphex.exblog.jp/21413706/
2015-07-05T00:07:00+09:00
2015-07-05T00:07:28+09:00
2015-07-05T00:07:28+09:00
okphex
広島土砂災害
残念なことに赤ちゃんの写真の方は、破損の度合いがひどく、ほぼ修復不能な状態でした。一方、七五三の写真の方は、顔の部分の損傷が少なく、洗浄やレタッチでなんとか、保存に足る写真として残せそうな感触を持ちました。もうすぐ一年が経とうというのに、台紙からは、散々洗浄過程で悩まされた、「あの匂い」としか表現のしようがないような臭気が漂っており、未だに腐敗が進行していることを伺わせます。被災地では表面的には土砂やがれきが取り除かれ、少しずつ災害の傷跡が補修されつつあります。しかし被災された方にとって、災害は未だ現在進行の状態であることを痛感しました。今も生活再建に追われて、写真の整理にまで手が回らない方が依然おられるとも伺いました。今後も引き続き、呼びかけを継続していきたいと思います。]]>
写真洗浄活動の現状報告(2015/06/07)
http://okphex.exblog.jp/21318809/
2015-06-07T22:35:00+09:00
2015-06-07T22:35:34+09:00
2015-06-07T22:35:34+09:00
okphex
広島土砂災害
本日(6月7日)、広島文教女子大学附属高校放送部の制作による、写真洗浄活動を題材とした映像作品が、NHK杯全国放送コンテスト広島大会において3位入賞を果たしました。本作品は7月の全国大会にも出品されるということです。
文教高校の生徒さんは、災害発生後から、百数十人規模で、可部地区の被災状況を聞き取り調査したり、私たちが行ってきた写真洗浄活動に積極的に協力してくれました。多くの写真を極めて短時間の間に洗浄し、破損を最小限に食い止めることができた背景には、文教高校の生徒さん、先生方の惜しみないご助力がありました。
僕も仕事の合間を縫って、会場で文教高校の映像作品を拝見することができました。先生方から間接的に伺っていた生徒さんの取り組みが、これほどの熱意を持って行われていたのだと分かり、画面を見ながら胸が熱くなりました。
一連の活動を放送部のみなさんが映像作品としてまとめてくれたおかげで、被災から復旧に至る推移、被災された方々の証言、そして写真洗浄活動の実際が、リアルタイムの記録として残ることになりました。聞けば、文教高校の放送部は、これまでドキュメント映像作品を製作したことがほとんどなかったとか…。まさに手探り状態で、これほどの作品を作り上げた努力に頭が下がりました。文教高校の生徒の皆さん、先生方、そして特に放送部の皆さん、本当にお疲れ様でした。そして深く感謝申し挙げます。
さて、現在の活動状況です。新規の写真洗浄依頼は休止していますが、その代わりに写真洗浄活動に関する報告の機会を何度か頂きました。昨年12月には出雲で、今年3月には尾道で報告を行い、来月7月11日には広島市立基町高校で報告を予定しています。
実際の活動だけでなく、こうした報告もまた、重要な役目であると思い、依頼があれば積極的に引き受けるようにしています。報告を通じて、傷んだ写真をお持ちの方に情報が伝わるかも知れないし、写真を保存する大切さを、多くの人に知ってもらえると考えるからです。
今後も継続的に報告を続けていきます。今回も文字ばかりの、読みにくい報告で申し訳ありませんでした。そんな拙文を最後まで読んで下さり、感謝申し上げます。
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写真洗浄の現状報告(2015/02/08)
http://okphex.exblog.jp/20862340/
2015-02-08T16:11:00+09:00
2015-02-08T16:11:30+09:00
2015-02-08T16:11:30+09:00
okphex
広島土砂災害
僕や広島写真師会に依頼を頂いていた写真の洗浄に関しては、12月で一旦目途が付きました。
その後読売新聞の記者の方から、警察署に拾得物として保管されている写真が多数残っており、それらは保管期限が切れたら順次破棄されることになる、と伺いました。
そこで1月の終わりに安佐南警察署を訪問して、現在の写真の保管状況と、残った写真を当方で引き取ることは可能かを相談してみました。
担当者の方のお話しによると、確かに現在拾得物として保管している写真その他遺留品に関しては、保管期限が切れると順次破棄予定とのことでした。
その一方で、持ち主不明とは言え、やはり所有者の同意を得ないまま第三者に写真を引き渡すことはできない、ということでした。
ただ警察でも持ち主の特定に努力を払っており、大半の写真は持ち主に返却できたそうです。以前は5000枚ほど残っていた写真は、現在は約800枚を残すのみとなっている、とのことでした。
写真の特定には、写真に写っていた家並み、人物、学校などの施設を手がかりとして、該当区域を一軒一軒あたる、ということまでしたそうです。
この辺りはさすがに警察の組織力と捜査力だなぁ、と感心しました。
そのため現在残っている写真の大半は、もはや捜索の手がかりが残っていないような写真だということでした。
このように、警察の方もかなりの労力と人手を割いて、写真の洗浄、返還をされたようです。
今後警察の方に写真洗浄の相談があった場合には、すぐに連絡したいとのお申し出を頂きました。いつでも対応できるように、機材を待機しているのが現況です。
何らかの状況が生じれば、今後も随時ご報告します。
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写真洗浄の現状報告(2015/01/06)
http://okphex.exblog.jp/20657516/
2015-01-06T13:57:35+09:00
2015-01-06T13:57:41+09:00
2015-01-06T13:57:41+09:00
okphex
広島土砂災害
昨年から展開してきた、広島土砂災害における写真洗浄活動の定期報告です。
公民館を会場とした洗浄活動は11月でいったん終了し、現在は随時受け付けという形で行っています。
また、年が明けた1月5日に、写真洗浄を依頼してくださった方からお手紙を頂きました。
そこで、ご本人の了解を頂いた上で、活動に参加してくださった方への報告も兼ねて、本文を抜粋し掲載します。
なお、個人名などは改変しております。また、ディスプレイ上で読みやすいように、文面に適宜改行などを加えています。ご了承ください。
〜〜〜〜(手紙本文ここから)〜〜〜〜
この度の土砂災害に際しまして、たくさんの写真をきれいに洗浄していただき、ありがとうございました。残りの写真を十二月二十八日に文教高校放送部の代表の生徒さんから受け取りました。
八月二十日午前三時頃、凄まじい雨音と雷鳴で目が覚めた時には、我が家はすでに床上浸水していました。大切なアルバムが水でぬれてしまうと思い、一階に置いていたアルバムを階段の途中まで上げました。しかし想像を絶する土石流が無惨にも我が家をのみ込み、アルバムも流されているのでは…と半ばあきらめていました。
十月二十六日、家の解体の日、奇跡的にアルバムが見付かったのですが、水が中まで入り込み、持って帰っても処分しかないのかなと思いながらページごとにちぎって乾かしていたところ、○○さんから明日写真の洗浄をしてくださるとの話をお聞きしました。一家庭二百枚だったのに、すごくたくさんあり大変な作業だったと思って申し訳なく思っています。
お願いした写真は、わが子の幼い頃の写真ばかりでした。その二人の子は、もう成人し、あの幼い頃のあどけない笑顔は、写真でしか見ることができないので、私にとってはこれらの写真は、子育ての大切な思い出です。洗浄していただいたおかげで、その写真が少しでも形となって残せ、かけがえのない思い出が土石流とともになくならなくてすんだのは、とてもありがたく感謝しています。本当にありがとうございました。
もうすぐ大寒。一年で一番寒い頃となります。インフルエンザも流行しています。どうかお身体を大切になさってください。
〜〜〜〜(手紙本文ここまで)〜〜〜〜
前述の通り、現在も写真洗浄活動は、随時受け付けという形で継続しています。
http://www.hiroshimanoshashinkan.com/senjo/index.html
土砂災害で被害に遭った写真をお持ちの方が身近におられれば、是非ともお声がけ頂ければと思います。
また、安佐南警察署には、現在も拾得物として多くの写真が保管されていますが、これらの写真は保管期限が切れると、順次処分される可能性があるそうです。
もし土砂に流されて、写真の所在が分からくなっている方がおられれば、早急に安佐南警察署に確認をされることをお勧めします。
今後も活動報告を継続していきたいと思います。]]>
写真洗浄の現状報告(2014/11/21)
http://okphex.exblog.jp/20409899/
2014-11-21T22:55:09+09:00
2014-11-21T22:55:33+09:00
2014-11-21T22:55:33+09:00
okphex
広島土砂災害
■
11月19日に広島文教女子大学附属高校にて、有志の生徒さんへの写真洗浄の説明と実技指導を行いました。
11月21日には、広島市安佐南区の古市公民館にて、写真洗浄活動を行いました。
二日間で洗浄した写真の枚数は、約740枚に上りました。
■
土砂にまみれた写真の洗浄は、決して楽な作業ではありません。泥や薬液、そして時には下水の臭いに悩まされながらの作業になります。それにも関わらず、一連の作業では、多くの方が進んで作業に参加して下さいました。多忙なプロの写真家、家事の合間を縫って参加してくれた主婦の方、高校生など、立場は様々です。そうした人々が、終日ほとんど休まず作業を続けてくれました。おかげで、預かった写真の大半を洗浄することができました。
■
僕はたまたま今回、洗浄活動の呼びかけ人の一人になりました。しかしこれまでは、ボランティア活動にも社会貢献にも特に関心を持っていませんでした。というか、むしろこうした活動が億劫で、距離を置いてきたというのが正直なところです。呼びかけ人になったのも、単に東日本大震災の際の写真洗浄活動を知っていたからに過ぎません。
しかし僕以外の参加者は、きつい作業と分かっていても、わざわざ時間を割いて集まってくれています。
作業自体はなんの金銭的な利益も発生しないし、誰が注目するわけでもない、ごく地味な仕事です。
そうした仕事を自分の職分として引き受け、黙々と働く人がこれほど多いことに、新鮮な驚きを受けました。
呼びかけちゃったんだから仕方ないか…、とか心の中で密かにブツブツ言ってた自分とは雲泥の差です。
■
今お預かりしている写真の洗浄が完了すれば、当面の作業は一段落することになりそうです。しかし今後いつ依頼を頂いても対応できるように、準備と訓練は怠らずに続けていきます。
これまで洗浄作業に参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。といっても、これは締めの挨拶ではありませんので、これからも引き続きよろしくお願いします(笑)。]]>
写真洗浄の現状報告(2014/10/28)
http://okphex.exblog.jp/20330288/
2014-10-28T23:05:52+09:00
2014-10-28T23:06:10+09:00
2014-10-28T23:06:10+09:00
okphex
広島土砂災害
■
10月27日に可部公民館において、洗浄活動を行いました。
今回は、事前予約ではありますが、洗浄会場での受け付けと洗浄を行う初めての機会でした。
ところが直前までほとんど申し込みがなく、開催が危ぶまれていました。
しかし当日になって、あるご家族から写真の持ち込みがあり、予定通りの実施となりました。
■
この日は、最終的に約560枚の写真を洗浄しました。
洗浄に際して、広島写真師会、中国PGC、そして一般の参加者といった皆様にご協力頂きました。長時間の活動、本当にお疲れ様でした。
■
また、広島文教女子大学付属高等学校の生徒の皆さんは、可部地区で写真洗浄を呼びかけて下さいました。活動には150人以上の生徒さんが参加されたとのこと。支援の輪の大きさに、改めて感動を覚えました。
■
作業を終えた後に、皆さんが一様に述べていた感想がありました。
一つは、写真が消失しうることへの驚き、そして写真のかけがえのなさです。
■
多くの写真は、何気ない日常を撮ったものです。普段であれば、たまにパラパラとアルバムを見返す程度で、気に留めることもないでしょう。しかし写真は意外に脆いものです。土砂を被れば、わずか数日で画像が消失する場合もあります。
■
写真が消滅の瀬戸際にある時、突如として写真の取り替え用のなさが重みを増してきます。どんなに些細な写真でも、それを失ってしまうと、その当時を思い起こす手がかりも同時に消えてしまいます。
■
この度洗浄を依頼して下さった方は、土砂でふやけたアルバムを大事に抱えながらお越し下さいました。土石流によって家屋が全壊し、家族の記録が残っているのは、この、僅かに残った写真だけだというのです。なんとか幾つかの大事な写真だけでもきれいにして欲しい。この願いは僕の心を打ちました。
■
まだまだ被災地域は土砂の撤去などが続いており、以前の日常を取り戻すにはほど遠い状況です。
この度の写真とアルバムは、災害後2ヶ月を経て初めて回収されました。このように、被災写真の回収と洗浄は、今後ようやく本格化するものと考えています。
次は11月21日に古市公民館にて洗浄活動を行う予定です。被災写真をお持ちの方のお申し込み、あるいは活動への参加表明が多くあればいいな、と思っています。]]>
写真洗浄の現況報告(2014/10/7)
http://okphex.exblog.jp/20267189/
2014-10-07T23:10:00+09:00
2014-10-08T00:12:44+09:00
2014-10-08T00:12:44+09:00
okphex
広島土砂災害
先日来、テレビ局や新聞社に活動の呼びかけを掲載して頂いたおかげで、活動を知って下さった方が増えているようです。しかしまだまだ依頼が少ないのが実情です。
先日写真洗浄の依頼を下さったのは、被災したご家族の親戚の方でした。被災した方々は、身内が亡くなった衝撃のため、現在もひどく落ち込んでいらっしゃるそうです。そこで親戚の方が、家族の方が少しでも元気になってくれればと、洗浄を依頼して下さいました。写真はほぼ全て家屋から押し流されましたが、偶然幾つかのアルバムを近所の人が見つけて下さったそうです。そんな話をぽつりぽつりと話されながら、丁寧に乾燥させた写真を手渡して下さいました。写真の一群を見ながら、何とも言えない気持ちになりました。
さて、先月来、広島市の商業写真家を中心としたグループのご尽力のおかげで、活動方針が固まりました。今月からいよいよ組織的な洗浄活動が始まります。
10月14日には、安佐北区の住民の方を対象とした写真洗浄の説明と講習の集いが開かれます。また10月27日には、事前予約ではありますが、可部公民館(安佐北区可部3-19-22)にて写真洗浄の一般受け付けを行います。
まだどの程度の申し込みがあるか分かりません。しかし、特に27日に、お力添えを頂ける方がいれば、ありがたいです。
また11月の日程については、10月の活動の状況を見ながら決定していく予定です。
本当は被災した写真を掲示して、より具体的な報告をしたいところです。しかし持ち主の方の気持ちを考慮して、ここでは一切の画像の掲示を控えさせて頂いています。毎度文字ばかりの見づらい報告で、申し訳ないです。
以上、現況の報告でした。]]>
写真洗浄活動の現況報告(204/9/16)
http://okphex.exblog.jp/20267185/
2014-09-16T00:09:00+09:00
2014-10-08T00:16:30+09:00
2014-10-08T00:10:40+09:00
okphex
広島土砂災害
先日依頼を受けた洗浄作業は、一旦目途が付きました。
30年ほど前のアルバムから優先的に作業しましたが、ほとんどの写真は表面の剥離が生じやすく、軽く水洗する程度にとどめざるを得ませんでした。ただ、何とか救済したいと思っていた写真の多くはきれいにできて良かったです。
お世話になっているいくつかの写真家団体も洗浄作業の動きを本格化させており、いよいよ組織的な活動に移行しつつあります。自宅の一室が写真で埋め尽くされていたので、助かった…。
一連の作業の様子は、広島限定だと思いますが、NHKの夕方のニュースで紹介してもらえるようです。]]>
写真洗浄活動の現況報告(2014/9/12)
http://okphex.exblog.jp/20267178/
2014-09-12T00:06:00+09:00
2014-10-08T00:08:30+09:00
2014-10-08T00:08:30+09:00
okphex
広島土砂災害
9月11日に、被災されたご家庭から洗浄の依頼を頂きました。
そのご家族は自宅が全壊されたとのこと。人づてに写真洗浄の活動を知り、連絡されたとのことでした。
早速写真とアルバムを拝見しましたが、写真の汚損が予想以上に進行している状況を目の当たりにし、愕然としました。
特に10年以上前の写真は、かなりの枚数の画像が溶解し、修復不能の状態に陥っていました。
ひとまず無事な写真を区別し、さらに重要性が高いと思われる写真を選別し、優先順位に従って洗浄作業を開始しました。
一見保護フィルムによって汚損を免れたように見える写真も、水にくぐらせると、見る間に周辺部の色が流れ出てしまいます。印画紙の表面を覆っているゼラチン質が、土壌中のバクテリアによって分解されたためと思われます。しっかりと定着しているように見える画像も、おそらくわずかな摩擦で簡単に剥がれ落ちると予想されましたので、土砂がこびりついているものを除いて、表面の洗浄は水洗いだけにとどめました。
このように一枚一枚にかなり神経を使って洗浄する必要があるため、少ない枚数でもかなりの時間がかかってしまう状況です。
これまでに写真洗浄に協力を申し出て下さった皆様、ありがとうございました。恐らく今後、申し込みが増加するものと思われますので、できる範囲で結構ですのでご協力のほどよろしくお願いします。
参考までに、現在の作業過程を示します。
1. 写真、アルバムの乾燥
↓
2. 台紙からの切り離し
↓
3. 表面の汚れの拭き取り
↓
4. カメラでの複写(洗浄作業中の破損を考慮した措置です)
↓
5. 予備洗浄(表面の汚れの除去)
↓
6. 本洗浄(写真と保護フィルムの引きはがし、印画紙両面の汚れの除去)
↓
7. すすぎ
↓
8. 自然乾燥
毎度長文ですいません。作業手順に関して、もっと良い方法があれば教えて頂ければありがたいです。]]>
写真洗浄活動の現況報告(2014/8/28)
http://okphex.exblog.jp/20267169/
2014-08-28T00:01:00+09:00
2014-10-08T00:04:08+09:00
2014-10-08T00:04:08+09:00
okphex
広島土砂災害
本当にありがとうございます。
ご協力に報いる意味でも、活動の現況を随時報告したいと思います。グループ単位でも同様の報告をする場合があるため、同じ文面を受け取る方もいるかも知れません。ご迷惑をお掛けしてすみません。
昨日までに、仕事でお世話になっている学校に、写真洗浄を申し出る書面と、洗浄のマニュアルを届けました。また、避難場所になっている緑井小学校にも出向き、スタッフの方に同様の書類を渡しました。
しかし、現場は行方不明者の捜索と生活再建が最優先課題で、なかなか被災した写真の取り扱いにまで行き着かない状況です。
災害が生じて日がないんだし、写真の保管に想いが及ぶようになるのは、もう少し状況が落ち着いてからだろう…、とも思います。しかし他方で、写真の救済もまた時間との勝負、という切実な事情もあります。
先日、写真洗浄の予行演習のために、練習用に用意した写真を庭に埋めてみました。取り出してみて驚きました。わずか二晩で泥をかぶった多くの部分が消失していました。高温多湿な現在の気候では、写真の表面のゼラチン質がバクテリアによって分解され、写真の劣化が急速に進行するようなのです。
一度消失してしまった画像は、洗浄しても回復は不可能です。できるだけ早く洗浄すれば、あるいは少なくとも泥を搔き落として乾燥させれば、写真の損失が少なくて済むはずです。
もし一冊でも一枚でも、持ち出しができた写真があれば、手遅れにならないうちに対処したい、という思いで、写真洗浄の呼びかけを行っています。
洗浄用機材の貸し出しを申し出て下さった皆様、ありがとうございます。本格的な作業開始はもう少し先になるかも知れませんが、必要になればすぐにお声をかけさせてもらいます。とりあえず心積もりのほど、よろしくお願いします。]]>
被災写真の洗浄活動について。
http://okphex.exblog.jp/20267163/
2014-08-25T00:01:00+09:00
2014-10-08T00:02:23+09:00
2014-10-08T00:02:23+09:00
okphex
広島土砂災害
ただ、写真の洗浄には専門家の指導と特別な機材が必要なので、残念ですが計画実行にはもう少し時間がかかりそうです。
富士フイルムさんのホームページには、被害を受けた写真、アルバムの対処方法を紹介したページがありますので、ひとまずそちらをご紹介します。
「被害を受けた写真・アルバムに関する対処法」
http://fujifilm.jp/support/fukkoshien/faq/index.html
対処法の中でも特に重要な点は次の三つです。
1. 夏場は特に写真表面のゼラチン質の腐敗が進みやすいので、できるだけ早く洗浄する。
2. 洗浄には、室温程度のきれいな水を使用する。水が確保できない場合は、とにかく乾燥させる。冷凍設備がある場合は、濡れたまま冷凍させる。
3. 濡れた写真は非常にもろいので、写真表面の泥・砂は、指の腹や筆などを利用して水中で優しく撫でるように擦る。
他にも注意点があるので、必ずページの説明を一読してから作業を始めて下さい。
もしみなさんの周囲に、土砂災害で写真が汚損して困っている方がいれば、ひとまず上記の方法を知らせて頂ければ幸いです。
準備が整い次第、本格的に作業を開始しようと思います。]]>
安佐南区緑井墓苑の被災状況について。
http://okphex.exblog.jp/20267152/
2014-08-24T23:59:00+09:00
2014-10-08T00:00:27+09:00
2014-10-08T00:00:27+09:00
okphex
広島土砂災害
ありがとうございます。
安佐南区の、被災地からほど近い場所に住んでいましたが、僕も家族も全員無事です。
ただし先祖が眠っていた緑井の墓苑はほぼ壊滅してしまいました。
もしかすると同じ緑井墓苑に墓をお持ちで、状況を知りたい方の目に留まるかも知れないと考えて、僕が見た墓苑の現状を書き記しておきます。
※※緑井墓苑の写真については、下記のアルバムに掲載しています。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.861888657156168.1073741826.100000051241629&type=1&l=7d5b174109
以下、かなり長文になりますので、手短に状況をお知りになりたい方は、アルバムと各写真の説明欄をご覧下さい。※※
■
土砂災害後、悪天候が続いていた広島でしたが、23日に一時的に晴れ間がのぞいたため、自宅から徒歩で墓苑の様子を見に行きました。普段墓参りの際に利用する道路は、土砂の堆積で車では通れない状態だと聞いたためです。
■
地元の方に安全な道を尋ねつつ、墓苑への道を登り始めましたが、麓からすでに道路が寸断されており、土石流が穿った巨大な溝を跳び越え、倒木を伝いながら何とか墓苑へ向かう、という有様でした。直線距離で100メートルほど先の墓苑から、この坂の下まで墓碑銘や墓石が流れ着いており、行く手の墓苑の惨状を暗示していました。
近くの神社の裏手にあった小道をつたってようやくの思いで墓苑を見下ろす高台に到達すると、眼前には土砂と倒木しかない空間が広がっていました。ここにかつて数百基の墓が連なった墓苑があったなど、誰にも信じられないでしょう。僅かに二、三十基の墓が、土砂に埋もれ、倒壊しつつも何とか踏みとどまっているのみです。
土石流の吹きだまりとなった場所には、大量の墓石が積み上げられていましたが、おそらく分厚い土砂の層に埋まっている墓石、遺骨の量を考えれば、表面に露出している墓石はほんの一部でしょう。
■
我が家の墓があったあたりの場所には、巨大な崩落の跡と、蛇行状の土石流跡が出現しており、周囲の景観を全く別のものに変えていました。もちろん墓の手がかりになるような、何の痕跡も残っていません。この「何もなさ」こそが、むしろ土石流の巨大な力を雄弁に物語っていました。
ちょうど墓苑の様子を調べに来られていた住職の話によると、周囲には少なくとも土砂が60センチ堆積し、その上に倒木が折り重なっているそうです。地面はブヨブヨとして心許なく、踏み抜くと一気に足を取られてしまいそうでした。そのため移動は倒木を踏みしだきながら慎重に歩を進める必要がありました。
今後は、まず重機で上部の障害物の撤去をし、その後少しずつ墓石や骨壺を掘り出していく作業を地道に続けていく必要があります。しかし未だに下の道路にすら重機が入れるような状況にはないため、発掘作業を始めるまでに何ヶ月かかるか予想がつきません。
■
ここを駆け下った土石流に巻き込まれて、何人もの方が亡くなりました。僕が仕事でお世話になっている方の中にも、まだ若いのに亡くなられた方がいます。墓石や遺骨が散逸してしまったことは大きな喪失感をもたらしましたが、亡くなられた方のことを思うと、悲しんではいられないような気持ちになります。
墓石と遺骨の探索と回収は、恐らく今後何年もかかるような、家族挙げての仕事となるでしょう。地道に作業をしつつ、少しでも周辺地域の復興に手をさしのべていきたいと思います。
広島土石流災害の一つの現状について記させて頂きました。長文失礼しました。]]>
社会福祉協議会の広島市土砂災害におけるボランティア募集について。
http://okphex.exblog.jp/20267137/
2014-08-23T23:56:00+09:00
2014-10-07T23:58:22+09:00
2014-10-07T23:58:22+09:00
okphex
広島土砂災害
広島市社会福祉協議会
「安佐南区と安佐北区における被災者のニーズ収集とボランティアの募集・受付を行ないます」
http://shakyo-hiroshima.jp/n_detail.php?id=1048]]>
世界の人々がもし一つの場所に住んだなら。
http://okphex.exblog.jp/18279111/
2013-08-04T22:20:07+09:00
2013-08-04T22:18:28+09:00
2013-08-04T22:18:28+09:00
okphex
人類学・人文科学
ただし、一カ所に集中するとは言っても、ぎゅうぎゅう詰めでは苦しいと思いますので、一人当たり100平方メートルの土地を割り当てることにしました。100平方メートルと言えば、大体3LDKのマンション一室の広さです(http://matome.naver.jp/odai/2134227445526953501)。一人分の生活スペースとしては、とりあえず十分でしょう。
で、現在の地球上の人口を、おおざっぱに100億人としてみました。実際の人口は2013年8月現在で約71億人ほど(http://arkot.com/jinkou/)ですが、総人口が100億人を突破するのも時間の問題ということなので、ここでは計算を単純にするためもあって、少し未来を先取りすることにしました。
以上のデータを基に計算すると、地球上の全人口が100平方メートルの土地を所有するためには、
[100平方メートルx100億人=1兆平方メートル]
の土地が必要になるはずです。
あまりにも巨大な数字なので、気が遠くなりそうです…。
では、1兆"平方メートル"を"平方キロメートル"に換算してみます。
[1兆平方メートル=100万平方キロメートル]
だいぶ数字が小さくなりましたね。
それでは、100万平方キロメートルとは、具体的にどの程度の広さなのでしょうか?
世界の国々の面積順リストを見ると(http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Etc_KG_M01.html)、ちょうどエジプトがほぼ100万平方キロメートル(エジプト:1,001,450平方キロメートル)だということです。
地球上の全人類が百平米マンションと同じ広さの土地に住んでも、エジプトの領土内に収まってしまうのですね。日頃耳にする「人口爆発」というフレーズから想像するに、ユーラシア大陸全体どころではない土地が必要じゃないかと思っていただけに意外でした。
もっとも上記の計算は、数学が超苦手な筆者によるものなので、単純な思い違いや計算ミスの恐れがあります。その場合は、こっそり誤りを指摘してもらえるとありがたいです。]]>
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