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by okphex
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デジタル時代のライカ。

世界的カメラブランド「Leica」が、一挙に最新機種3種を発表しました。

45x30mmの超大型3,750万画素CCD搭載デジタル一眼レフカメラ「LEICA S2」
35mmフルサイズ1,800万画素デジタルレンジファインダーカメラ「LEICA M9」
APS-CサイズのCMOS搭載コンパクトデジタルカメラ「LEICA X1


いずれもライカのM型、R型の外観を踏襲していて、ライカファンなら喜んで手にしたくなるカメラと言えそうです。
ライカ社はカメラ創生期に高級レンジファインダーカメラとして多くの写真家に愛用され、有名ブランドとしての地位を不動のものとしましたが、その後の一眼レフカメラへの潮流の変化に対応できず、業績の低迷、分社化の憂き目に遭いました。
その後のデジタルカメラの急激な普及に対しては、パナソニックとの共同開発である「D-LUX」や「VLUX」などの発売を経て、ついに「M8」とそのマイナーバージョンアップ版である「M8.2」を登場させるに至りました。ライカの代名詞となっている「M」型の名称を冠しているところからもライカのこの製品に対する意気込みが伝わってきます。そして「M8」は性能、質感、外観の全ての面において、長年のファンの期待に見事に応えました。

本格的なデジタル市場参入を果たしたライカの次なる一手として送り出された最新3機種は、もはや「35mm」という古典的なフォーマットに未だに支配されている写真界の常識を一気に飛び越えて、地平を開こうとしているようです。35mmの「フルサイズ」に対応した「LEICA M9」は高級機に見合った性能だとして、「LEICA S2」の45x30mmという大型CCDは驚きです。これは面積比で35mmフルサイズの約1.5倍もの面積を誇り、もはやブローニーカメラと言っても良いのではと思います。しかし外観はあくまでも一眼レフのそれと違いはほとんど感じられず、またレンズのラインナップを見ても現行の35mm一眼レフカメラと同様の、万能型システムカメラを目指しているようです。

本稿でも35mmサイズのCCDを「フルサイズ」と呼び、あくまでもこのサイズのCCD(36mmx24mm)が最終形のように考えられがちですが、この規格はあくまでも、約一世紀前に35mmのロールフィルムが開発された時の規格の名残に過ぎないんですよね。これを「フル」と呼ぶ理由は現在ほとんどない訳です。

こうした過去の慣例の縛りを、新鋭の企業ではなく、老舗であるLeica社が打ち破ろうとする姿勢が素晴らしいですね。同社は単なる過去のブランドにすがった時代遅れの企業などではなく、確固たる技術を持った先進の企業として、今後も写真界を牽引してくれそうです。
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by okphex | 2009-09-12 12:14 | カメラ・写真情報