「ニューヨーク今昔物語」(『ナショナルジオグラフィック』誌 2009年9月号より)
2009年 08月 29日
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/0909/feature04/index.shtml
1609年9月に英国の探検家ヘンリー・ハドソンらはニューヨーク湾からマンハッタン島に達しました。
これが現在の巨大都市、ニューヨークへと発展していく場所に記された足跡でした。
400年後、マンハッタン島はかつての緑豊かな小島から、摩天楼がひしめき合う超近代都市に変貌しました。
この間に島の様相だけでなく、生き物たちの生活環境も大きく変貌しました。かつてこの地に多数住んでいたビーバーは、乱獲と開発でほとんど完全に姿を消してしまったのです。そしてここに移り住む人々の生活、容貌も、時代ごとに様々に変化していきました。
この記事は、ニューヨークの中心部マンハッタン島の歴史と変化を辿ったものです。すでに絶滅したビーバーがひょっこりとニューヨークの川岸にあらわれた、という”珍事”を導入部としているところがおもしろいですね。とても小さな出来事なのに、そこから大都市の歴史へと展開していくスケールの大きな語り口に驚かされます。
もう一つ興味を引いたのは、CGで再現された17世紀初頭のマンハッタン島です。現在のマンハッタンの空撮写真とほぼ同じアングルで描かれた、うっそうとした緑に囲まれた島の姿は、もちろん当時は鳥以外には見ることができない光景なのですが、現実の写真と限りなく現実に近いフィクションとがうまく融合しています。
これほど大きな変化ではなくとも、住み慣れた場所が少し離れている間に、大きく様変わりしてしまうことは珍しくありません。町の風景になじんでいた建物が無くなっていたり、いつの間にか小川の両岸がコンクリートで塗り固められたりして、都市の容貌は刻一刻と変化して行きます。
ほんの数ヶ月前に撮影した、町中でのスナップ写真が、貴重な記録となることがしばしばあります。写真を撮る際は、いつも目にしているものを見慣れたものだといって通り過ぎるのではなく、いつからそこにあって、何のためにあるんだろう、と考えながら写真を撮ると、案外あとあとまでの記録となったり、新たな発見があるかもしれません。
ぜひともカメラを、何気ない日常生活における発見の手段として活用しましょう。
1609年9月に英国の探検家ヘンリー・ハドソンらはニューヨーク湾からマンハッタン島に達しました。
これが現在の巨大都市、ニューヨークへと発展していく場所に記された足跡でした。
400年後、マンハッタン島はかつての緑豊かな小島から、摩天楼がひしめき合う超近代都市に変貌しました。
この間に島の様相だけでなく、生き物たちの生活環境も大きく変貌しました。かつてこの地に多数住んでいたビーバーは、乱獲と開発でほとんど完全に姿を消してしまったのです。そしてここに移り住む人々の生活、容貌も、時代ごとに様々に変化していきました。
この記事は、ニューヨークの中心部マンハッタン島の歴史と変化を辿ったものです。すでに絶滅したビーバーがひょっこりとニューヨークの川岸にあらわれた、という”珍事”を導入部としているところがおもしろいですね。とても小さな出来事なのに、そこから大都市の歴史へと展開していくスケールの大きな語り口に驚かされます。
もう一つ興味を引いたのは、CGで再現された17世紀初頭のマンハッタン島です。現在のマンハッタンの空撮写真とほぼ同じアングルで描かれた、うっそうとした緑に囲まれた島の姿は、もちろん当時は鳥以外には見ることができない光景なのですが、現実の写真と限りなく現実に近いフィクションとがうまく融合しています。
これほど大きな変化ではなくとも、住み慣れた場所が少し離れている間に、大きく様変わりしてしまうことは珍しくありません。町の風景になじんでいた建物が無くなっていたり、いつの間にか小川の両岸がコンクリートで塗り固められたりして、都市の容貌は刻一刻と変化して行きます。
ほんの数ヶ月前に撮影した、町中でのスナップ写真が、貴重な記録となることがしばしばあります。写真を撮る際は、いつも目にしているものを見慣れたものだといって通り過ぎるのではなく、いつからそこにあって、何のためにあるんだろう、と考えながら写真を撮ると、案外あとあとまでの記録となったり、新たな発見があるかもしれません。
ぜひともカメラを、何気ない日常生活における発見の手段として活用しましょう。
by okphex
| 2009-08-29 18:13
| 撮影ガイド