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by okphex
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数はこめかみで数える!?

京都新聞<電子版>「数の認識、言語とは別の場所で 京大霊長類研グループが発表」より。
よく人の頭の右半分と左半分では、考える内容が違う、といわれていますね。例えば、「右脳人間」は芸術的な才能に優れた人の例えで、逆に「左脳人間」とは、論理的に物事を考えることに優れた人の例えとして、一般的によく知られた言葉です。脳の機能が、ここまではっきりとした区別をしているのかどうかは分かりませんが、脳のそれぞれの領域で、細かく受け持ち区域が設けられていることは明らかなようです。

京都大学霊長類研究所の正高教授らのグループの研究によると、どうやら脳は、左のこめかみあたりの領域で数字を認識したり、計算を行っているらしいということが分かってきました。研究では、普段日本人があまり目にすることのない、「I」や「II」、「IV」などのローマ数字をある人が見たときに、その意味を読み取る際に左のこめかみ周辺の脳の血流が活発化した、というのです。

さらに、数字と文字では、認識する脳の部分は異なっているとも考えられるということです。となれば、脳の測定をすればその人が数学が得意なのか、苦手なのかが分かるかも知れないというのです。もっと実際的な側面もあります。この研究がさらに進めば、数字の認識と理解を一致させることができない特殊な病気を抱える人々の治療に役立つかも知れない、と言われているのです。

ところで、京都大学霊長類研究所のホームページでは、同研究所の内容を紹介していますが、これまでの研究成果の紹介だけではなく、一般の人々が読んでもとてもおもしろい記事がたくさん掲載されています。同研究所のアイドル(?)チンパンジーの「アイちゃん」を初めとしたチンパンジーの仲間達を紹介したページでは、おかあさんになったアイちゃんなど、個性豊かなチンパンジーたちの生活を知ることができます。このページからは、彼らを飼育している人々の愛情も伝わってきます!

<付記>
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ありがとうございました。
by okphex | 2007-01-04 09:22 | 人類学・人文科学