■写真ニュース06/01/12 [ニコンフィルムカメラ販売終了、カール・ツァイスZFレンズ]
2006年 01月 12日
以前の記事では、マニュアルフォーカス機を中心とした製品の販売が終了か、とお伝えしましたが、ニコンの発表は、今後はデジタルカメラに資源と技術を投入するべく、フィルムカメラ関連製品の大部分を販売終了する、というものでした。
今回の発表によると、ニコンのフィルムカメラは「F6」「FM10」を除いて生産を終了し、大判カメラ用レンズ、引伸し用レンズなどのその他のフィルムカメラ関連製品も全品を生産終了するということです。
ニコンはデジタルへと大きくその舵を切りましたね。
当初は1月11日に正式発表が行われると言われていましたが、公式サイトのイラストが変更になっただけで、大きな動きはなかったようです。
おとりすがりさんのコメントによると、ニコンFマウントらしいとのこと…。ニコンの路線をカール・ツァイス社が継承するという動きでしょうか?そうすると、今年に入ってからの両社の動向が繋がりますねー。気になります。
昨晩はカメラの感材メーカーの方より、フィルムからデジタルへの大幅な流れの変化について話を聞く機会がありました。
世間ではデジタルカメラ全盛で、新製品の発表会でもフィルムカメラはすっかり姿を消してしまったということですが、業界全体ではまだまだフィルムカメラやそこから派生する商品、サービスが主流のようです。しかし、この度のニコンの発表は、デジタル化に一層拍車をかけそうですね。
僕自身は、フィルムカメラの長い歴史で培った技術や知識といった資産は引き継ぐべきと思うと同時に、フィルムだろうとデジタルだろうと、写真そのものが変化していくのは当然だし、そこに多様性が生じることを歓迎しています。
今後デジタル技術がどのように発展していくのか期待は強まりますが、画素数競争や価格競争だけではなく、フィルム並みの強度と保存性を備えた恒久的なデジタルデータ保存技術を一刻も早く確立してほしいですね。今の保存方法はあまりにも脆弱で、いつ大量のデータが消失してしまわないかと、気が気ではありません…。
<付記>
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ありがとうございました。
by okphex
| 2006-01-12 09:15
| カメラ・写真情報