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by okphex
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■写真ニュース05/06/10-2 [「アマゾン・原始林の中の奇祭」「Campagne-フランスの静かな村」]

富士フォトサロン名古屋にて、藤井寛写真展「アマゾン・原始林の中の奇祭」開催
会期:6月10日(金)~15日(水)。
ブラジルのインディオと呼ばれる人達が繰り広げる、3日間の大カーニバルの様子をTX-1のパノラマ画像で捉えました。


富士フォトサロン東京にて、鈴木勝太郎写真展「Campagne-フランスの静かな村」開催
会期:6月10日(金)~16日(木)。
フランスの、「フランスの最も美しい村々」協会に加盟している、中世の佇まいを残す村々を撮影した展覧会です。「美しい村」と認定されている村でも、俗化したところは対象としなかった。




ブラジルとフランスを舞台にした作品展です。いずれも素晴らしい写真ばかりですが、"奇祭"とか、"俗化"という言葉が少々気にかかります。
どちらも、あくまで部外者の我々の印象や基準で判断して、まっとうな姿から逸脱した奇妙な風習、とかあるべき村の景観はこんなものだ、と規定しているような印象を受けるのです。
伝統を保持している人達も、周辺の状況や環境に応じて、様式や佇まいを変えていくのは当たり前の事ではないかと思っています。
部外者が過去のある時点の姿のみを正統と見なしたり、自分達の価値観を物事の基準として、現在の状況を「こうあらねばならぬ」と断定してしまうのは、随分一方的な決めつけのような気がします。
果たして伝統や価値観って、そんなに固定的なものなのでしょうか?

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ありがとうございました。
by okphex | 2005-06-10 20:49 | カメラ・写真情報