写真関連のニュースと写真ギャラリー,そして文化人類学に関する記事を掲載しています。


by okphex
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

進化論と学校授業。

Wired"The Crusade Against Evolution"より

日本では、理科の授業においても一般常識においても、生物の起源や進化については、ダーウィンの唱えた進化説に基づいた考えが普及しているようです。日常生活の会話の中でも、論客同士の論争においても、この説に対して異議を唱える場面を見かけることは余りありません。
しかし、生物の起源についての考え方が、宗教的な教えと深く関わり合っている場合、そこまで簡単に一つの説を採用するという訳にはいかないようです。

この記事はアメリカのオハイオ州において、学校授業で進化論に基づいた教育を行うのか、それとも生物の誕生に創造主の意思が関与しているという、進化論とは立場を異にする立場に基づいて教育を行うのか、という論争を扱っています。

科学的な立場が近代的で正しくて、宗教的な立場に基づいた考え方が反近代的、教条主義的だと一方的に断定することは出来ませんし、そのような見解は問題の本質ではないと思います。

この事例では、あえて一方を公式な説として採用することなく、生徒自身に両方の説を学ぶことを許可しています。教義の押し付けではなく、両方の考え方を学んで議論を深めることが出来るので良い考えとは思いますが、どちらの説にも、他の説を否定することで成り立っている排他的な要素をはらんでいるので、突き詰めて議論すると最後には平行線となってしまいそうですね。

今回は、アメリカというキリスト教の国での論争ですが、他の宗教や世界観を信じる地域や人々にとって、進化論はどの様に受け取られているのでしょうか?興味があります。
[PR]
by okphex | 2004-10-05 10:55 | 人類学・人文科学