『文化移民』講読感想続き。
2010年 03月 29日
本日は引き続き『文化移民』を購読しました。
うーむ、著者は「日本人」の「普通の女性」の生き方というものを前提として設定して、海外渡航を経験した「移民たち」の偏差の度合いを分析しようとしているのではないか、と感じて、徐々に興ざめし始めてしまいました。
一般的に流通している「日本人」や「普通」といった言葉や概念は、受け取り手の解釈でどうとでも受け取れるために、その定義や使用には十分な配慮があってしかるべきだと思うのですが。
著者は自らの観念の相対化にはあまり関心を払っていないようで、ちょっと物足りない点です。
うーむ、著者は「日本人」の「普通の女性」の生き方というものを前提として設定して、海外渡航を経験した「移民たち」の偏差の度合いを分析しようとしているのではないか、と感じて、徐々に興ざめし始めてしまいました。
一般的に流通している「日本人」や「普通」といった言葉や概念は、受け取り手の解釈でどうとでも受け取れるために、その定義や使用には十分な配慮があってしかるべきだと思うのですが。
著者は自らの観念の相対化にはあまり関心を払っていないようで、ちょっと物足りない点です。
by okphex
| 2010-03-29 23:47
| 人類学・人文科学