写真関連のニュースと写真ギャラリー,そして文化人類学に関する記事を掲載しています。


by okphex
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『谷川俊太郎質問箱』

詩人の谷川俊太郎氏が、糸井重里氏の「ほぼ日刊イトイ新聞」の企画で行った、質問コーナーの内容をまとめたものです。

谷川俊太郎質問箱

谷川 俊太郎 / 東京糸井重里事務所



詩人の言葉ということで、流麗な文体や巧みな言い回しを期待していたら、良い意味で裏切られました。谷川氏は言葉以上に、気持ちが熱い人ですね。真剣な悩みには真剣に答え、少々自分に甘えているように思われる質問には、「自分で考えろ!」と一喝しています。
回答の内容などについて、糸井氏は谷川氏に一任しており、読者と谷川氏との文章を通じた交流がどのような展開をみせるのか、全く未知数だったそうです。その意図は、谷川氏によって十分に豊かなものとなっています。
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by okphex | 2010-09-30 07:03 | 書籍

メールで直接プリント。

hp社がプリインターの新展開「ENVY」シリーズを発表しました。
hp社のプレスリリース
このプリンターの最も画期的な点は、プリントアウトするファイルを、メールで送信可能であると言うことです。
プリンターがインターネットに接続されている必要はありますが、プリンター宛にメールを送信すると、メールの本文、または添付ファイルをプリントアウト可能です。プリントアウト可能なファイルは、画像ファイルだけでなく、Excel、パワーポイントなどのオフィスファイルも含まれます。

コンビニエンスストアの多機能プリント機にも同様の機能を備えた製品を見かけますが、メール送信でプリントアウトができるというのは予想以上に便利ですね。外出先からでもプリント作業ができるし。これから他製品でも普及しそうな機能ですね。
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by okphex | 2010-09-29 13:59 | カメラ・写真情報
現在、PCやインターネットを活用した、英語の文章を読んだり書いたりする様々なサービスが提供されています。

gooなどが提供している、オンライン辞書はもちろん、無料で、簡単な翻訳サービスも利用できます。

自分で英文を入力したいけど、今一つ語彙や文法が不安…という方には、入力支援プログラムがあります。特に、White Smokeは、文法解析、用途にあった英文表現の候補を表示してくれるなど、かなり本格的な機能を搭載しています。

無料で利用できて、しかも英文作成に極めて有効と思われるサービスが、Google Scribeです。
これは、Googleがこれまで蓄積した、フレーズ、構文を活かして、タイプされた英単語(スペイン語も可)の次の文字の候補を表示してくるというものです。ちょうど「Baidu Type」の英語版といった使い方が可能です。

これらのサービスをうまく使えば、英文の読み書きが楽しくなりそうですね!
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by okphex | 2010-09-28 05:11 | 学習・教育

「Baidu Type」使用感。

先週お知らせした、新たな日本語入力プログラム、「Baidu Type」を、論より証拠とばかりに、早速インストールしてみました。

まずは、PCに携帯電話並の予測変換機能を、しかも極めて軽快に実現していることが、これほどまでにストレスを軽減するとは思ってもみませんでした。
予測変換はかなり正確に、文脈に沿った文字を提示してくれます。
さらに「アドバンスド」モードにより、文字の高速入力を最大限に可能とすることができます。
一部の文字変換などにまだ課題はありますが、十分に実用性が備わっていると言えるでしょう。

より機能を向上するためには、
・再変換機能の搭載
・全角と半角の入力モードの状態を視覚的にわかりやすくする
・数字入力機能の改良(ノートパソコンでキーボード上部の数字キーを打つと、全角の数字になってしまう
などが挙げられます。

あと、時々知らない間に「アドバンスド」モードから「ノーマル」モードに戻ってしまうという現象も是非とも改良してほしいですね。
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by okphex | 2010-09-27 23:57 | 新技術・情報
人形師として、舞台、映画で活躍している辻村氏の展覧会が宮島の大聖院で開催されています。なかなかの評判ですが、残念ながら会期は今日(26日)までです。まだ鑑賞されてない方は、秋の宮島行楽がてら、ぜひとも足を運ばれてはいかがでしょうか?
展覧会のホームページ
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by okphex | 2010-09-26 07:37 | 写真展・イベント情報
今月はなぜか厳島神社にご縁があって、数回結婚式の撮影にお邪魔しています。
撮影中に旅行ガイドさんのご案内を耳にしたのですが、宮島の大鳥居は、厳島神社の境内に入って、しばらく歩いたところから見られる形が、一番美しく見えるのだそうです。
そういえば、厳島神社の観光パンフレットなどの写真も、多くはこの角度からの大鳥居を撮影したものですね。
たしかに、満潮時には水面に大鳥居の姿が映えて、とても美しい光景を楽しめます。
ただ、別の角度から大鳥居を見てみると、意外に鳥居の二つの支柱ががっしりとしていることに気がついたりと、色々な発見があります。これはこれで楽しいですね。これから厳島神社への観光を予定されている方は、ぜひとも様々な大鳥居の表情をお楽しみ下さい。

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by okphex | 2010-09-25 09:25 | ギャラリー

コミュニティとは。

アメリカのろう文化 (明石ライブラリー)

明石書店



文化人類学の取り組む大きな課題として、「人はなぜ、集団を作りたがるのか?」「どのような要因が、集団のまとまりをもたらす核となるのか?」といった、集団形成に関わる問題があります。
コミュニティについての研究は、上記のような問いに取り組む中で培われていった分野の一つです。

現在『アメリカのろう文化』(ウィルコックス 2001)という本を読んでいますが、ちょうどその中で、社会学者のジョージ・ヒラリーによるコミュニティの定義について触れていました。
ヒラリーによると、コミュニティにおいては、1.人々は共通の目的遂行のために協力しあい、2.内部の成員同士は、自らの社会生活についてある程度の決定権を有しているとしています。
この定義は、理念型としてのコミュニティを定義する上で、過不足なくポイントを抑えているように思えます。
しかし問題は、現実に一つのコミュニティとみなされる集団は、成員全員が必ずしも共通の目的を共有していなかろうが、成員のうちの何割かが自らの行動や生活についての決定権を著しく制限されている状態でも、結構成り立ってしまっているところにあります。

それでは、コミュニティを定義することに一体どのような意味があるのでしょうか?僕は、コミュニティの凝集性を前提として議論を始めるよりも、むしろ行動の上でも思想信条の上でも、かなり分散している状態にある人々同士が、一体いかなる意図や条件に応じて、状況に応じて、同じコミュニティに属することを選択的に受け入れるのか、という段階から話を始めた方が、現実のコミュニティ形成の複雑さを掬い上げることが可能ではないかな?と考えています。

あらゆるコミュニティを目的指向型集団として定義することよりも、こうした曖昧な紐帯で結びついた集団としてのコミュニティを考えてみることも「あり」ではないかと思うのですが、どうでしょうか!?
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by okphex | 2010-09-24 04:17 | 人類学・人文科学

脱商品化の時代―アメリカン・パワーの衰退と来るべき世界

イマニュエル ウォーラーステイン / 藤原書店


「世界システム論」で社会科学、政治経済学など多方面に大きな影響を与えたウォーラーステインの近著は、資本主義経済の限界とその崩壊の経過を、史的観点から明らかにする事でした。

近年の大規模な環境破壊や相次ぐ景気後退により、近年金融と市場に支えられた資本主義経済は混乱しているように見えます。
しかしウォーラーステインは、こうした変動は、500年に及ぶ資本主義社会の展開が内包していた問題がついに限界を超えたために生じたものであって、必然の帰結であったと指摘します。
資本主義を基調とした社会はこれまで一貫して、発展に伴う利潤の増大と効率化をもたらすというバラ色の未来像を提示し、その実現に向けた期待を発展の推進力としていました。しかしながら実際のところは、資本主義経済が精緻化すればするほど、人々の生活が経済的に豊かに見えるようになればなるほど、賃金上昇の圧力は高まり、それが生活にかかるコストを押し上げ続けてきました。このようにして、資本主義社会における経済的効率性は不可避的に低下してきたというのです。こうした構造的矛盾は、これまでは「フロンティア」を開発することで先延ばしにされてきました。例えば農村の都市化、先進国による発展途上国の開発などです。その主要な目的は、新たな産業の創出と、低人件費の労働力の確保でした。こうして各国は、増大し続けるコスト上昇と利潤の拡大の折り合いをつけようとしてきたのです。
しかし、こうした開発モデルは、フロンティアがあってこそ成り立つもので、当然のことながらその進行には限界があります。その限界地点こそが、現在であるとウォーラーステインは指摘します。

では、史的に必然の歩みを続けているように見える人類に、どのような未来があるのでしょうか?
そのキーワードとしてウォーラーステインが提示しているのが、表題ともなっている「脱商品化」です。
すなわち、人間社会を維持するのに必要な基礎的要素を利潤の構造から解き放とうと提言します。
実際のところ、「脱商品化」という概念は、ウォーラーステインを含めた様々な研究者によって、主に福祉国家論の分野で盛んに議論されているようです。
これは一種の原始共産主義のようにも思える発想です。実際のところ、ウォーラーステインが期待を寄せるのは、これまでのユートピア的な革命思想から脱して、より現実的なビジョンと実行力を伴った「左翼」勢力です。
ただこの「左翼」という存在は、本書の後半になって突如登場するため、一体これがどのような勢力なのかが今一つはっきりしません。ウォーラーステインは自らを「左翼」側に立つ者と明確に規定しているようですが。

来るべき資本主義社会の崩壊後にどのような未来が待っているのか、という論考以上に、これまでどのような経過で資本主義社会が崩壊の道を辿ってきたのか、という分析の鋭さ、文体表現の巧みさに驚かされます。「野党、革命を志向する左翼勢力といった反システム運動の多くは、現体制の抜本的改革に対する期待を原動力として政権奪取の目的を達する。その途端に反システム運動は現実の構造変革の困難さに直面し、前政権の縮小再生産的な政権に変化してしまうため、支持層の深い失望を招く」といった指摘は、まるで現在の日本の政治状況を見透かしているかのようですね。
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by okphex | 2010-09-23 06:06 | 書籍

フォトキナ2010開幕。

世界で最も有名な写真展示ショーの一つ、フォトキナがドイツのケルン市で始まりました。
HOYAがPENTAXブランドの「PENTAX K-5」を発表し、またリコーも「GXR」用交換レンズ「GR LENS A12 28mm F2.5」と無線LAN対応のデジタルカメラ「G700SE」を出展しています。
それ以外にも富士フイルムがライカM型をほう彿とさせるレンジファインダーカメラ「FinePix X100」を、シグマが有効画素数4600万画素相当のデジタル一眼レフカメラ「SD1」をそれぞれ発表するなど、先進的なカメラから特色あるカメラまで、様々な製品が登場しています。これらのカメラの中には実機を手にとって操作を体験できるそうですが、なかなかドイツまで行ける人は少ないでしょうから、僕を含めたほとんどの人は日本での発売を心待ちにすることになるでしょうね~。ドイツの人が羨ましいです!
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by okphex | 2010-09-22 02:09 | カメラ・写真情報

コーネル大学式ノート。

文房具店や大学生協では、様々なノートが販売されています。
最近は学習の能率を向上させたり、整頓された記述を可能とするための工夫を凝らしたノートが人気を集めているようです。
こうした「ノートブーム」に火を点けた一つの契機となったのは、『東大合格生のノートは必ず美しい』(太田 あや著)という本でしょう。

この本に基づいて、コクヨから「ドット入りの罫線ノート」が登場しました。

しかし、情報を整理するためのノートはもっと以前から登場していました。

僕がよく見かけるのは、「コーネル大学式ノート」です。これは、通常のノートを左のキーワード欄と下部の要約欄、そしてそれ以外の本文欄に分割するというもので、特にアイデアをまとめたり、大学の講義を逐次記述することに優れているとされています。
(「コーネル大学式ノート」の使い方については、こちらのページをご覧ください)

ところが先日コーネル大学に在籍していた友人から、コーネル大学ではこうしたノートを全く使っていない、という興味深い話を聞きました。どうやらこのノートは、コーネル大学に在籍している研究者が開発したために大学名が冠についていますが、実際には大学が公式に認めたノートではないようなのです。

なんだー、と肩透かしをくらったような思いですが、考えようによってはこのノートが日本で普及すれば、コーネル大学の知名度が著しく高まるかも知れませんね。

それにしても日本の学習者はノート好きですよねー。最近でも、高学歴芸人として評判のロザンが監修したナカバヤシの「スイング・ロジカルノート」が新たな競争相手として名乗りを上げてきました。こちらは主に、英文を記述するのに便利なように、罫線の配置が工夫されています。

ノート好きの人は色々な種類を試してみてはいかがでしょうか。
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by okphex | 2010-09-21 10:06 | 学習・教育