写真関連のニュースと写真ギャラリー,そして文化人類学に関する記事を掲載しています。


by okphex
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

カテゴリ:人類学・人文科学( 180 )

夕方ちょっと時間が空いたので、ふと思いついて、ある計算をしてみました。それは、「地球上の全人類が一カ所に集まったら、一体どの程度の広さが必要なのか?」というものです。
ただし、一カ所に集中するとは言っても、ぎゅうぎゅう詰めでは苦しいと思いますので、一人当たり100平方メートルの土地を割り当てることにしました。100平方メートルと言えば、大体3LDKのマンション一室の広さです(http://matome.naver.jp/odai/2134227445526953501)。一人分の生活スペースとしては、とりあえず十分でしょう。

More
[PR]
by okphex | 2013-08-04 22:20 | 人類学・人文科学

境界と越境。

現在、大阪の国立民族博物館において、企画展「アジアの境界を越えて」が開催されています。
企画展の紹介ページ
これは、5世紀以降中国周辺の諸民族が国家建設に動いた時代から、現在までの人や民族の移動ついて取り扱ったものです。

アフリカで誕生した現生人類は、「グレートジャーニー」と呼ばれるような長い旅を経て、全ての大陸に展開していったと言われています。
現在、人種や民族、使用言語などで細分化されている人類は、元を辿れば全て共通の祖先を持っているのです。
このことは、人類の営みにおいて、常に二つの方向性が働いてきたことを意味します。一つは、既存の生活環境、集団的なまとまりを「境界」と見なして、そこを越え出ようとする拡散の方向性、もう一つは、一定の範囲、範疇の元でまとまろうとする凝集の方向性です。
現代は交通手段、情報網が発達し、いまや世界中を結び付けています。こうした状況であれば、人々はより積極的に既存の境界を越えて往来することが当たり前となるかのように思われましたが、意外に移動に消極的で、境界内に留まることを選び取る価値観も強く見られます。移動の手段と機会がもたらされるほど、凝集の方向性もより鮮明となるようです。
こうした揺らぎによって人類の歩みは築き上げられてきたのかも知れませんね。
本企画展は、こうした人類社会の「境界」について考える良い機会となるでしょう。
[PR]
by okphex | 2010-11-19 23:25 | 人類学・人文科学

「文明崩壊」

日経ナショナルジオグラフィック社は、「銃・病原菌・鉄」に続く、ジャレド・ダイアモンドの同名著作を映像化したDVDシリーズ、「文明崩壊」の発売を開始しました(価格は2,980円)。
このDVDは、これまで地球上の各地で栄え、そして滅びていった諸文明の崩壊の原因を、環境や経済的な観点から探ることをテーマとしています。
環境の変化が人々の社会生活に大きな影響を与えることは間違いないでしょう。地球上のどこにも食料生産に必要な土地が存在しなくなる可能性があるならば、それを未然に防ぐ努力を惜しまないのは当然だといえます。しかし、蝶のはばたきで生じた空気の撹拌が、地球の反対側の巨大台風出現を招く要因となると言われるほど、地球の環境は無数の要素が複雑に絡み合って作り上げられて行ます。これらを単純化して捉える事は、肝心なことを見落とす可能性があるだけでなく、新たな環境変化の要因になる可能性も十分考えられます。
こうした問題に早くから取り組んできたダイアモンド氏の著作は十分に読み応えがあります。どんな映像によってダイアモンド氏の主張が具体的に映像化されるのか、大変楽しみですね。
[PR]
by okphex | 2010-11-12 22:15 | 人類学・人文科学

生物の多様性。

興味深い二つの記事を見つけました。
南米アマゾンは、非常に豊富な生態系を誇っており、この十年間の間でも、新たに1,200種類の動植物が発見されたそうです。
アマゾン「驚くほど豊か」 新種動植物、1200種

しかしその一方で、「国際自然保護連合(IUCN)」という世界の科学者が構成する組織は、現在約25,000種確認されている脊椎動物のうち、約5分の1が絶滅の危機に瀕しているそうです。
その多くは、人間の活動に関連する環境の激変が原因となっているとのこと。一方で、この数字は、世界各地で行われている保護活動で、やや改善の兆しもみられるのだそうです。

未だ人智の及ばない懐の深さを見せる地球ですが、その恩恵に浴すばかりでなく、より地球全体の環境をよくするように行動する必要がありそうですね。
[PR]
by okphex | 2010-10-29 20:06 | 人類学・人文科学

「クラブ」の成立。

現在、綾部恒雄著『クラブの人類学』という本を読んでいます。
1988初版と、やや古い本ですが、「フリーメーソン」に代表されるような秘密結社の成立過程だけでなく、「ロータリークラブ」や「ライオンズクラブ」といった、日本でも有名な、でも会員でない人にはどのような役割を持った組織なのか良く分からないクラブの設立からその特色まで、丁寧に解説してあってとても参考になります。
本書の肝は、「約縁集団」としてのクラブやアソシエーションの組織的構造や特色を明らかにしようとした考察です。こうしたテーマを卒論などで追求しようとする学生には、必読の書と言えそうです。
[PR]
by okphex | 2010-10-22 22:04 | 人類学・人文科学

談話会のお知らせ。

11月13日に、岡山大学で文化人類学の地方談話会が開催されます。
一つは日本における「手当て」の医療的な意味を考察した研究、もうひとつはインドネシア、ジャワの社会関係に関する研究です。
会場は岡山大学 一般教育棟D棟3階 D35教室、開催時間は14~18時です。
関心をお持ちの方はぜひ。
[PR]
by okphex | 2010-10-08 21:08 | 人類学・人文科学

世界の三極化。

脱商品化の時代―アメリカン・パワーの衰退と来るべき世界

イマニュエル ウォーラーステイン / 藤原書店



前回の同書の紹介に書いた通り、ウォーラーステインは史的分析の観点から、現在の世界を約500年続いた資本主義社会の崩壊過程と捉えています。

技術確信とあらゆる事物の資本化は、人類社会の効率化をもたらすどころか、現実にはゆっくりとしたコストの増大と非効率化の道を歩み続けており、この暫減傾向を糊塗するために世界中のフロンティアが「発見」され、「開拓」されてきました。この開発すべきフロンティアがついに消滅しつつあるのが現在の世界の混乱を招いているとします。

それではこれから世界はどうなってしまうのでしょうか?ウォーラーステインは、資本主義体制が崩壊に向かっていることを断言しつつも、当面の間は世界の趨勢を握る三極が大きな力を持ち続けるだろうと指摘します。彼はその三極を、「アメリカ」、「欧州(特にドイツ)」、「日本」と指摘しています。

「アメリカ」、「ヨーロッパ」はともかく、「日本」はそのような勢力を保ち続けているのでしょうか?20年にわたった経済的停滞は、日本の国際的影響力を決定的に低下させてしまったのではないでしょうか?日本人の私ですら、そのような疑問を抱いてしまいます。

しかし、ウォーラーステインはこれらの三極は、他のどのような地域、国と比較して、依然として世界のリーダーシップを握り続ける要素を持っているとします。

次回に続きます~。
[PR]
by okphex | 2010-10-01 23:21 | 人類学・人文科学

コミュニティとは。

アメリカのろう文化 (明石ライブラリー)

明石書店



文化人類学の取り組む大きな課題として、「人はなぜ、集団を作りたがるのか?」「どのような要因が、集団のまとまりをもたらす核となるのか?」といった、集団形成に関わる問題があります。
コミュニティについての研究は、上記のような問いに取り組む中で培われていった分野の一つです。

現在『アメリカのろう文化』(ウィルコックス 2001)という本を読んでいますが、ちょうどその中で、社会学者のジョージ・ヒラリーによるコミュニティの定義について触れていました。
ヒラリーによると、コミュニティにおいては、1.人々は共通の目的遂行のために協力しあい、2.内部の成員同士は、自らの社会生活についてある程度の決定権を有しているとしています。
この定義は、理念型としてのコミュニティを定義する上で、過不足なくポイントを抑えているように思えます。
しかし問題は、現実に一つのコミュニティとみなされる集団は、成員全員が必ずしも共通の目的を共有していなかろうが、成員のうちの何割かが自らの行動や生活についての決定権を著しく制限されている状態でも、結構成り立ってしまっているところにあります。

それでは、コミュニティを定義することに一体どのような意味があるのでしょうか?僕は、コミュニティの凝集性を前提として議論を始めるよりも、むしろ行動の上でも思想信条の上でも、かなり分散している状態にある人々同士が、一体いかなる意図や条件に応じて、状況に応じて、同じコミュニティに属することを選択的に受け入れるのか、という段階から話を始めた方が、現実のコミュニティ形成の複雑さを掬い上げることが可能ではないかな?と考えています。

あらゆるコミュニティを目的指向型集団として定義することよりも、こうした曖昧な紐帯で結びついた集団としてのコミュニティを考えてみることも「あり」ではないかと思うのですが、どうでしょうか!?
[PR]
by okphex | 2010-09-24 04:17 | 人類学・人文科学

読書会の効用。

本日は大学院にて、読書会に参加してきます。

扱う文献は、文化人類学の古典として知られる、エヴァンス・プリチャード著『ヌアー族』です。
実はこの文献を使った読書会は以前にも行ったことがあり、今回が二回目となります。

研究内容は半世紀も前のものとなるため、必ずしも現在の研究にそのまま応用できるという訳ではありませんが、「名著」と呼ばれる本を読むことは、練り上げられた思考や表現力を味わう絶好の機会となるため、心掛けて読むようにしています。

しかし、「名著」は結構分厚い場合が多いので、一人で読むにはなかなか骨が折れます…。そこで、輪読したり本の内容を何人かで話し合う「読書会」が重要になってくるのです。

僕が主催する読書会は、恐らく普通に行われているものと内容が少し異なっていて、事前のレジュメ作成は特に求めず、実際に集まっての討論に重点を置いています。
そのため、読書会がどのような方向を取るのか、実は主催者である僕も分かっていないのです。

それだけに、まさに「ライブ」の読書体験を味わう事ができそうですね。楽しみです。
[PR]
by okphex | 2010-09-01 07:17 | 人類学・人文科学
僕はもともと英語などの語学が苦手で、高校や大学ではいつも赤点ギリギリの点数ばかりとっていました。

現在でもこの傾向は余り変わらず、毎日英語文献を読む必要があるのですが、どのページも、意味の分からない単語のマークで溢れかえります。

必然的に辞書とお友達になるのですが、一つ一つの単語の日本語での意味を読むだけでは、なかなか頭の中に定着しません。

僕の頭の悪さが原因なのは承知で、何とか少しでも理解度を上げることができないかと、色々工夫してきました。

中でもこれは有効ではないかな、と考える方法の一つに、「語源」を併せて調べる、というものがあります。

初めて見る単語でも、その成り立ちや、既に知っていた単語と部分的に共通するパーツがあることを発見すれば、それだけ暗記の効率が高まるようなのです。

加えて、未知の単語に潜んでいたちょっとした手掛かりを発見する、という探検家か探偵のような気分も味わえます。

ちょっとしたことですが、案外、この「気分に浸る」ことは、外国語学習において大事ではないかと思います。

やはり、いかに必要に駆られて行う勉強であっても、そこに損得抜きにして楽しむ事ができる要素がないと、学習の効率も高まらないし、ましてや長期間の学習の継続は難しいのではないかと思います。

英単語の語源を調べるには、十分な厚みを持った英和・和英辞書でももちろん可能ですが、専門の語源辞典を使う手もあります。

市販されている辞書を手に取って使い心地、内容の豊富さを確かめてみるのが一番ですが、手軽にオンライン辞書を利用する方法もあります。

例えばスペースアルクの「語源辞典」は手軽に使えて、説明内容も整理されています。

ただ、この語源辞典にもちょっとした難点があります。一回の検索毎に、検索ページに戻らなければならないのです。ある単語の検索後、すぐに次の単語の検索に移ることができるようにしていただけると一層便利なのですが…。
[PR]
by okphex | 2010-08-12 06:31 | 人類学・人文科学