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by okphex
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”都市”の捉え方。

昨日まで、T・ベスターの

『築地』

テオドル ベスター / 木楽舎

を読み、今日からS・サッセンの

『グローバル・シティ―ニューヨーク・ロンドン・東京から世界を読む』

サスキア サッセン / 筑摩書房

を読み始めました。

『築地』は、世界最大の水産物卸売市場である築地の魚市場がどのようなメカニズムの元に動いているのかを、長年の実地調査から考察した大著です。

一方サッセンの『グローバル・シティ』は、経済・政治のグローバル化の進行の過程で、幾つかの都市が、グローバル化を推進する機能を備えた都市として、どのように資源と情報を蓄積し、互いに密に連携し合っているのかを考察した、こちらも大著です。

『築地』は魚市場という極めて限定された場を主題とし、一方『グローバル・シティ』は、幾つかの都市に考察の主軸を置いているとは言っても、地球規模の、極めて大規模な資本の流れを扱っており、両者は極端に視点の異なった研究であるように思えます。

でも、この二つの著作はどこかで繋がっているような気がするんですよね。その繋がりが発見できるといいなー、と思いつつ、更に読書を続けていきます。
by okphex | 2010-01-23 23:08 | 人類学・人文科学