スナップ写真をきれいに撮るには。
2009年 11月 08日
引き続き7日の結婚披露宴撮影の出来事から。
披露宴では、新郎新婦のご友人の方々から、高砂席(新郎、新婦が着席する、会場内の一段高いスペース)でのグループ写真を頼まれることがしばしばあります。
手持ちのカメラで撮ることもありますし、もちろんご希望であればご友人がお持ちのデジタルカメラやカメラ付き携帯電話でもお撮りしています。
その際、カメラの設定をちょっと変更することで、撮影した画像を見て「わー、きれい!」と喜んで頂けます。
その設定とは、一つ目はデジタルカメラを使っている方にとっては周知の機能ですが、内蔵のストロボを「強制発光にすること」で、もう一つは「必ず2枚撮影すること」です。
カメラ付き携帯電話を除いて、大抵のデジタルカメラにはストロボが内蔵されていますが、買った当初の設定では、大抵ストロボは「オート(A)」となっています。これは、周囲の明るさをカメラが自動で測定して、明るいと判断した場合はストロボを発光させず、暗い時にだけカメラが適正と判断した光量を照射するというモードです。
室内や屋外などでのスナップ写真の場合、ほとんどの場合はこのモードできれいな写真を撮ることができます。ところが、披露宴会場は日常的な場面とは多くの点で異なった状況にあるため、カメラ任せでは満足な写真を得られない場合があります。
例えば、場内は明るい雰囲気を出すため、壁や柱が白く塗られていたり、テーブルに真っ白なテーブルクロスが掛けられている場合があります。また、テーブルには光を美しく反射する装飾品などが置かれている場合もあります。もちろん、新婦は純白などの明るいドレスで着飾っており、見た目にも眩しい姿となります。
こうした状況下で写真を撮ろうとする場合、カメラは、実際には室内の明るさはそれほどでもないにもかかわらず、反射されてくる光を測定して、「場内はとても明るい光に満たされている。だからストロボは発光させなくても十分写真はとれるだろう」と判断してしまいます。その結果、オートのモードの場合ストロボは発光せず、撮った写真は暗くなってしまいます。これでは明るい場内の雰囲気が写っていると期待した方はがっかりするでしょう。特に外の眺望を売り物とする会場で、多くの場合高砂席の背後の窓カーテンを全開にします。そのため肝心の高砂席は完全な逆光になってしまい、ますます写真に写った人達を明るく撮ることが困難になります。
こうした結果を防ぐために、あらかじめ内蔵のストロボを常に発光する「強制発光」モードに切り替えておくことをお薦めします。このモードであれば、いかなる状況下にあってもストロボを発光するようになるため、逆光であれ、反射物の多い状況であれ、適切な写真を得ることができます。ただし内蔵ストロボはたいていの場合小さく、少し離れてしまうと十分な光量とはならないため、少なくとも撮影の対象となる人達から2m程度の距離を保つことをお薦めします。
また、大人数になればなるほど、撮影の瞬間に目をつぶってしまう方が出る可能性が高まりますので、予備にもう一枚撮影しておくことをお薦めします。これなら後でプリントする際に、より良い表情を選ぶこともできますね。
よくプロの撮影技術や撮影者の技量について話題になることがあります。もちろん機材や細かな技術の蓄積については職業写真家として一定の水準をクリアしていることが求められることは確かです。
しかし即断即決が求められる現場での判断は、多くの場合「光を適正にするにはどうしたらよいのか」とか、「より良い表情を撮るにはどうしたらよいのか」といったことを基準としています。上記に示した方法は、こうした判断を簡略化して、アマチュアの方でもより少ない労力できれいな写真をとる手段と言えるでしょう。
後は、細かなことは気にせず、楽しく和やかな雰囲気を写真に収めるよう、がんばりましょう!
披露宴では、新郎新婦のご友人の方々から、高砂席(新郎、新婦が着席する、会場内の一段高いスペース)でのグループ写真を頼まれることがしばしばあります。
手持ちのカメラで撮ることもありますし、もちろんご希望であればご友人がお持ちのデジタルカメラやカメラ付き携帯電話でもお撮りしています。
その際、カメラの設定をちょっと変更することで、撮影した画像を見て「わー、きれい!」と喜んで頂けます。
その設定とは、一つ目はデジタルカメラを使っている方にとっては周知の機能ですが、内蔵のストロボを「強制発光にすること」で、もう一つは「必ず2枚撮影すること」です。
カメラ付き携帯電話を除いて、大抵のデジタルカメラにはストロボが内蔵されていますが、買った当初の設定では、大抵ストロボは「オート(A)」となっています。これは、周囲の明るさをカメラが自動で測定して、明るいと判断した場合はストロボを発光させず、暗い時にだけカメラが適正と判断した光量を照射するというモードです。
室内や屋外などでのスナップ写真の場合、ほとんどの場合はこのモードできれいな写真を撮ることができます。ところが、披露宴会場は日常的な場面とは多くの点で異なった状況にあるため、カメラ任せでは満足な写真を得られない場合があります。
例えば、場内は明るい雰囲気を出すため、壁や柱が白く塗られていたり、テーブルに真っ白なテーブルクロスが掛けられている場合があります。また、テーブルには光を美しく反射する装飾品などが置かれている場合もあります。もちろん、新婦は純白などの明るいドレスで着飾っており、見た目にも眩しい姿となります。
こうした状況下で写真を撮ろうとする場合、カメラは、実際には室内の明るさはそれほどでもないにもかかわらず、反射されてくる光を測定して、「場内はとても明るい光に満たされている。だからストロボは発光させなくても十分写真はとれるだろう」と判断してしまいます。その結果、オートのモードの場合ストロボは発光せず、撮った写真は暗くなってしまいます。これでは明るい場内の雰囲気が写っていると期待した方はがっかりするでしょう。特に外の眺望を売り物とする会場で、多くの場合高砂席の背後の窓カーテンを全開にします。そのため肝心の高砂席は完全な逆光になってしまい、ますます写真に写った人達を明るく撮ることが困難になります。
こうした結果を防ぐために、あらかじめ内蔵のストロボを常に発光する「強制発光」モードに切り替えておくことをお薦めします。このモードであれば、いかなる状況下にあってもストロボを発光するようになるため、逆光であれ、反射物の多い状況であれ、適切な写真を得ることができます。ただし内蔵ストロボはたいていの場合小さく、少し離れてしまうと十分な光量とはならないため、少なくとも撮影の対象となる人達から2m程度の距離を保つことをお薦めします。
また、大人数になればなるほど、撮影の瞬間に目をつぶってしまう方が出る可能性が高まりますので、予備にもう一枚撮影しておくことをお薦めします。これなら後でプリントする際に、より良い表情を選ぶこともできますね。
よくプロの撮影技術や撮影者の技量について話題になることがあります。もちろん機材や細かな技術の蓄積については職業写真家として一定の水準をクリアしていることが求められることは確かです。
しかし即断即決が求められる現場での判断は、多くの場合「光を適正にするにはどうしたらよいのか」とか、「より良い表情を撮るにはどうしたらよいのか」といったことを基準としています。上記に示した方法は、こうした判断を簡略化して、アマチュアの方でもより少ない労力できれいな写真をとる手段と言えるでしょう。
後は、細かなことは気にせず、楽しく和やかな雰囲気を写真に収めるよう、がんばりましょう!
by okphex
| 2009-11-08 23:47
| 撮影ガイド