「バリソン村」
2008年 10月 11日
「バリソン・ナイフ」という名前を聞いたことがある人はどのくらいおられるでしょう?
例え知らなくても、「バタフライ・ナイフ」といえば、はたと思い当たる人もいると思います。
長さ金属製の鞘を、一方の端をかなめとして割り箸を割るように二つに開き、
さらに180度回転させると中から鞘とほぼ同じ長さの刃が出てくる構造となったナイフです。
良く外国の映画でギャングが武器として使っている場面を見ることがあるし、
日本でもしばらく前にこのナイフを使った事件が発生して話題となりました。
「バリソン・ナイフ」はフィリピンで開発されたもので、「バリソン」の名称は、
発明者の住んでいた村の名から取ったそうです。
古代の武具を模倣して、第二次世界大戦中に作られたという説が伝わっていますが、
実際は米軍のジープの廃品を組み合わせて一人の人物が作ったのが真相のようです。
その後このナイフは米軍兵士を通じて全世界にその存在を知られるようになり、
静かな田舎の村だったバリソン村は一躍このナイフの生産地として脚光を浴びました。
実は僕は、8月にフィリピンを訪問した際に、この村を訪問しています。
マニラ市から南にバスで3時間ほど移動したバタンガス州の中にこの村はあります。
ひょっとして村人全員がナイフをカチャカチャ言わせているのでは…、
と期待しましたが、道沿いの商店にびっしりとナイフや刀剣が展示されている以外は、
至って普通の農村でした。
by okphex
| 2008-10-11 21:01
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