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by okphex
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『会社は誰のために』

会社は誰のために
御手洗 冨士夫 / / 文藝春秋
ISBN : 4163683208
スコア選択: ※※※




本日は、広島から松山まで、日帰りの出張でした。しかも夜には西条で別の用件があったため、全ての行程を車で移動しました。
個人的なドライブならしまなみ海道の縦断も楽しいのでしょうが、仕事だと辛いだけですね。ふー。

そしてちょっとした待ち時間を利用して、『会社は誰のために』(御手洗 冨士夫, 丹羽 宇一郎 著 文藝春秋)を読みました。
キヤノンと伊藤忠商事という、日本有数の企業のトップ経験者が、「会社とは何か、何のために存在するのか?」について短いが直接的な文章で纏めています。
どの節の表題も、そのまま企業の社長室などに飾られていそうな言葉ばかりです。
そして本文で述べられている主張も、反論の余地がないほどの正論で、彼らのような経営者ばかりであれば、日本の未来はさぞかしバラ色であろうと思わせます。

しかし、とりわけキヤノンの昨今の不祥事を知るにつけ、経営者の清談は別の意味で心して読む必要がありそうです。世界的な金融危機と、日経平均株価の急落に見舞われている現在、この本を読む機会に恵まれたのはある種の運命の皮肉でしょうか…。
by okphex | 2008-10-10 23:57 | 書籍