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写真関連のニュースと写真ギャラリー,そして文化人類学に関する記事を掲載しています。


by okphex
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■写真ニュース04/02/28

○リコー,軽量コンパクトカメラ"Caplio RR330"発売

○メル・ギブソンの意欲作"The Passion of the Christ"公開。賛否両論を呼ぶも,初日から大ヒット

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リコーから,Cqplioシリーズの最新作が登場しました。軽量で使い安そうなカメラですが,有効画素数314万画素,光学3倍ズーム(最大6倍ズーム)は特に目を引く機能ではありません。しかしその分,価格は2万円前半と,気軽に購入できる価格となるのでは,と予想されます。

写真ニュースではありませんが,メル・ギブソン監督作品"The Passion of the Christ"がアメリカで公開され,話題を呼んでいます。
宗教的な議論やメル・ギブソンの細部にまでこだわった演出もさることながら,これまで大作映画の定石とされてきた資金調達方法や,マーケティング戦略の逆を行くような手法を採りながら,結果的に大ヒットを飛ばしているという現象に,とても興味を覚えました。

ここ最近のハリウッド製の大作映画では,広告宣伝費が映画の制作費の中に多くの割合を占めるようになっています。観客を劇場に誘導するためには,公開前から数多くの種類のメディアに露出して,積極的に作品をアピールする戦略が必須とされてきました。

しかし,"The Passion of the Christ"のように,あえて宣伝チャンネルを絞るなどの,ユニークな宣伝手法もまた,他のメディアを惹きつけるための重要な武器となるようです。
数年前の"ブレア・ウィッチ・プロジェクト"も,手法は全く異なるものの,広告宣伝に費用をかけず,独特の宣伝手法でメディアや観客の注意を惹きつけた点では,"The Passion of the Christ."と一致しています。

とはいえ,"ブレア・ウィッチ・プロジェクト"は低予算映画,そして"The Passion of the Christ"はメル・ギブソンが制作費のかなりの部分を個人負担するという条件だからできた方法でしょう。
収益性と低リスクを重視する一般の大作映画では,とてもこんなリスクの高い方法は採れなかったのでは,と思います。
by okphex | 2004-02-28 05:36 | カメラ・写真情報