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by okphex
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写真洗浄の現状報告(2014/10/28)

広島土砂災害における写真洗浄活動についてのご報告です。
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10月27日に可部公民館において、洗浄活動を行いました。
今回は、事前予約ではありますが、洗浄会場での受け付けと洗浄を行う初めての機会でした。
ところが直前までほとんど申し込みがなく、開催が危ぶまれていました。
しかし当日になって、あるご家族から写真の持ち込みがあり、予定通りの実施となりました。
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この日は、最終的に約560枚の写真を洗浄しました。
洗浄に際して、広島写真師会、中国PGC、そして一般の参加者といった皆様にご協力頂きました。長時間の活動、本当にお疲れ様でした。
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また、広島文教女子大学付属高等学校の生徒の皆さんは、可部地区で写真洗浄を呼びかけて下さいました。活動には150人以上の生徒さんが参加されたとのこと。支援の輪の大きさに、改めて感動を覚えました。
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作業を終えた後に、皆さんが一様に述べていた感想がありました。
一つは、写真が消失しうることへの驚き、そして写真のかけがえのなさです。
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多くの写真は、何気ない日常を撮ったものです。普段であれば、たまにパラパラとアルバムを見返す程度で、気に留めることもないでしょう。しかし写真は意外に脆いものです。土砂を被れば、わずか数日で画像が消失する場合もあります。
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写真が消滅の瀬戸際にある時、突如として写真の取り替え用のなさが重みを増してきます。どんなに些細な写真でも、それを失ってしまうと、その当時を思い起こす手がかりも同時に消えてしまいます。
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この度洗浄を依頼して下さった方は、土砂でふやけたアルバムを大事に抱えながらお越し下さいました。土石流によって家屋が全壊し、家族の記録が残っているのは、この、僅かに残った写真だけだというのです。なんとか幾つかの大事な写真だけでもきれいにして欲しい。この願いは僕の心を打ちました。
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まだまだ被災地域は土砂の撤去などが続いており、以前の日常を取り戻すにはほど遠い状況です。
この度の写真とアルバムは、災害後2ヶ月を経て初めて回収されました。このように、被災写真の回収と洗浄は、今後ようやく本格化するものと考えています。
次は11月21日に古市公民館にて洗浄活動を行う予定です。被災写真をお持ちの方のお申し込み、あるいは活動への参加表明が多くあればいいな、と思っています。
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by okphex | 2014-10-28 23:05 | 広島土砂災害