『会社はこれからどうなるのか』(岩井克人著)
2012年 07月 26日
岩井先生の論考は、本書や『貨幣論』が示すように、平易な文体でありながら経済学と言った学問領域の枠を超えた深みがあります。
産業革命以降の資本主義の主要形態であった産業資本主義と、IT技術並びに経済のグローバル化に特徴づけられる現代のポスト産業資本主義とは、「差異(新しさ)」が価値の基準となっているという点において基本原理に全く変化がない[本書 238-239]、という洞察の明快さには眩暈を覚えました。
by okphex
| 2012-07-26 00:42
| 書籍