人気ブログランキング | 話題のタグを見る

写真関連のニュースと写真ギャラリー,そして文化人類学に関する記事を掲載しています。


by okphex
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

「オフライン」と情報共有。

前回、インターネットのオフライン機能について書きました。
オンラインだろうとオフラインだろうと使える機能は確かに便利ですね。
ネット上の管理されている空間にデータが保存されていて、しかも同期という手順を経れば、自身のPC内にも同じデータが存在することになります。これなら、こまめにPCのデータをバックアップしなくても、どこかに最新のデータが残されることになります。
この、「情報を分散させて保存できる」という安心感が、「オフライン」機能のもう一つの効用だと思います。

高密度、第容量化が進む現在のデジタル技術分野では、情報が「盗まれる」よりも「消失する」方が、より深刻な問題ではないか考えるからです。今後は、情報の取り扱いは複製可能性を前提としつつ、日々増え続ける情報を、いかに消失から防ぐか、が大きな課題となるのでしょう。この課題を解決するために取るべき道は、大きく二つしかなく、一つは「紙媒体などに物理的な形で保存する」、もう一つは「出来るだけ情報を分散させて、消失の際の損害を出来るだけ少なくする」です。

このうち後者のデータ保存技術は、既にRAIDといった形で実現しています。そのため、後者の方が今後も発達していくと考えた方が良さそうです。

しかし、情報の拡散は、露出の危険性も高めます。そのため現在電子キーなどの技術開発が続いていますが、いずれ暗号化と解読の競争は終止符が打たれるんじゃないでしょうか。暗号化の技術が開発できたと言うことは、必然的にそれを解読する技術も存在すると言うことですからね。

「なら、面倒くさいからもう情報はオープンにしちゃえ」と誰かが言い出したら、それま情報保持に費やしていたエネルギーと、秘密主義のぎすぎすした感情が和らいで、もっと住みやすい社会になるんじゃないかな-、と期待しています。

楽観的すぎるかな?でも情報の秘匿性が減ずれば、わざわざ犯罪行為を冒してまで情報を盗もうとする人も減るし、盗まれた情報の利用価値が低くなれば、それほど大事には発展しないと思うんですが、いかがでしょうか?
by okphex | 2010-02-25 15:24 | News-そのほか